東京で一人暮らしをしている宏彰の元に、突然、母(恭子)から手紙がきた。恭子と宏彰は15年前に生き別れていた。「大きくなった宏彰の姿を一目みたい」と書かれた手紙。宏彰はなぜ今更手紙をよこしたのか疑問に思いつつも、松本行きの列車に乗った。久しぶりの再会で緊張する二人。松本の自然を見て周りながら、徐々に恭子の口から真実が語られる。「今晩だけは一緒にいて欲しい」と恭子が言い、二人は温泉旅館に泊まりに行く。母子が打ち解けるのに時間はかからなかった。宏彰は「本当は寂しかったんだ」と甘え始め、ついには、禁断の関係を結ぶのだった……。