すっかり女子○生の小遣い稼ぎとして定着してしまった感のある援助交際だが、別に誰しもがその甘い誘惑に乗ってしまっている訳ではない。実際、夕実の通っている学校は学区内でも進学校の方で、援助交際に手を染めている女子はかなりの少数派のようである。性格は真面目で成績もクラスで上位の夕実は、当然、「援交なんて自分とは関係ないこと」と思っていたのだが…。魔がさした。というより他ないだろう。つい出来心で、興味本位で足を踏み入れてしまった援助交際という異世界で、夕実は運の尽きか、最悪の相手とコンタクトをとってしまったのだ。その輩はハナっから、まともに援交しようなど考えていなかったようだ。